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子どもたちにがんばる力とできたときのよろこびを・・独自の段階的運動プログラム 年間全国15000人の指導実績

2 やる気を引き出す

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『学ぶ』とは『真似ぶ(まねぶ)』の派生語であり、すべての学びの原点は模倣にあると考えています。
遊びの場面でも、スポーツの場面でもスキルの上達の早いこどもに共通していえることは、『模倣力』が高いということです。
まねるためには、「見る力」、「聞く力」が必要となり、この力は学習面でも基礎・基本となるものです。
要するに、正しい情報を正確にキャッチできることが上達へと導く一歩となるのです。

「~したのっ!」「~しなさいっ!」と小言をよく言われているこどもは、この「見る力」、「聞く力」が低いことが多く、必ずといっていい程、他者よりも出足が遅れます。また、それとは逆に、話しを最後まで聞けず、見切り発車で失敗してしまうこともあるようです。
ガミガミ言っても聞くのはその時だけです。
そんなこどもには、『やる気』を育ててやらなければいけません。

『やる気』を引き出すには、その事柄に対して、「楽しい」とか「面白そう」という気持ちをもつことが大前提となります。
そして、こどもは『楽しい』という気持ちを持つと『もっとやりたい』と思うようになります。
そして、その気持ちは興じている中で褒められたり、認められたり、あるいは憧れの気持ちをもつことで、さらに『もっと上手になりたい』という気持ちに深化していきます。

こどもの行動を変えるには、まず内面的なものを変えてやらないといけません。こんなエピソードをご紹介しましょう。

ある幼稚園の年長組2クラスで『はきものを揃えましょう』という生活目標を掲げることになりました。
A組の担任の先生は「○○ちゃん、くつをそろえてね。」「○○くん、上履きがバラバラだよ。」とやさしく注意をします。
「みんな、きちんと靴を揃えましょうね。」という先生の言葉に、こどもは、「は~い!」と元気に返事をします。
B組の担任の先生は「○○ちゃん、上手に靴が揃えられるようになったね。」「○○くんのはきものはいつも揃っていて気持ちがいいね。」といいます。
それを見て、揃っていないこどもは気が付いて、直しにいきます。「あ、えらいね、○○ちゃん。よく気が付いたわね。」といいます。

およそ1ヵ月後、どう変わったかと言いますと、A組は同じこどもがまだ注意を受けています。
「ほら、またバラバラになっているわよ、気を付けなさい!」と叱る声も聞こえてきます。B組はといいますと、先生がその話題に触れずとも、見事、全員きれいにくつが揃うようになりました。
どちらの先生もこどもたちに「こうなってほしい。」という強い願いを持たれていましたが、こどもをその気にさせる言葉の掛け方が違っていました。
A組の先生はついつい、できていないところを指摘してしまうことで、こどものやる気を引き出せなかったのです。
B組のこどもたちの心の中には、くつを揃えることが楽しい、揃えると先生に認めてもらえる、そんな気持ちが芽生えたのです。
こどもの能力を引き出すためには、やる気を高める言葉がけが大切です。