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子どもたちにがんばる力とできたときのよろこびを・・独自の段階的運動プログラム 年間全国15000人の指導実績

春の新入園時 体育ローテーション

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いよいよ卒業シーズンを迎える時期になりました。あんなに小さかった子どもたちが、さまざまな経験を重ね、少しずつ少しずつ、成長していく姿を目の当たりにしてこられた先生方には、うれしくもあり、驚きもありといった心境だろうとお察しします。走ることさえも覚束ない頃の体育ローテーションが懐かしくさえ感じます。「あぁ○○ちゃん、あの時とんでもないこと仕出かしてくれたなぁ……」「うわぁ〜どうしよう…体育ローテーションができないっ。とんでもなく走りまわる子どもたちだワ〜」ということも、少なからずあっただろうと思います。そんなことも、思い出せば、あぁ、立派に成長したなぁとお感じになられることもあるでしょう。

さて、今日は、そんな時期も1ヶ月も経てば、またまた賑やかな面々が勢揃いします。やっとスムーズに流れるようになったローテーションから一変、新入園児のローテーションは、先生方にとりましたら、気持ちを切り換えるのにもとまどいを感じるところでしょう。ということで、どうすればそんな時期、楽しく過ごせるかをお話させていただきます。

園生活に慣れる

親元を離れ、はじめて、「幼稚園」「保育園」といった小さな社会に入る訳です。右も左もわからない……のが当然といったところでしょう。そんな時期に体育ローテーションを展開するのは、困難極まりなしです。とはいえ、何もしなければ始まりません。そこで、まずは、

  1. 活動を行う場所に移動する手順とお約束をおさえる。
  2. 保育室とはまた違った雰囲気を体験する(そこで、リズム対象やリトミックなどを実施されるのも良いと思います)。
  3. 登園〜体育ローテーション〜言語日課活動といった保育における生活リズムパターンを体得する。

ことがまずの課題であると考えることができます。この3項目を優先し、ローテーション自体の種目、流れ等については、このリズムが定着した後に体験していくものとします。目安としましては、ゴールデンウィークを一つの切り換え時期として考えるのもよいと思います。

集団に慣れる

さて、バタバタと過ごした4月も終わり、からだとこころをゴールデンウィークで癒しましょう。なんて悠長なことを言ってられるのも束の間。GWが明ければ見事に退行現象……なんてこともよくあります。しかしながら4月につくったリズムはしっかりと継続していきましょう。さあ、ここで「集団に慣れる」ことにチャレンジしていきます。ここでは、1学期中盤に差し掛かり、2学期への布石を打ちたいと考えます。体育ローテーションに本腰を入れて取り組み始めていきます。さて、集団とは?というところからお話しさせていただかなければなりません。集団といってもさまざまな型の集団があります。

例えば

  • 園全体(他学年も含めて)としての集団
  • 学年のみの集団
  • クラスとしての集団
  • 班毎などの小さなグループ集団などが挙げられます。

年齢の違いによって、それぞれの集団の区分けや理解が異なりますが、概ね、学年が低ければ低いほど、集団のとらえ方が難しくなります。どちらかというと、「先生と一緒」「お友だちと一緒」ということで集団を形成することが私たちの容易な手段であるといえます。しかし、子どもたちにとっては、このことで集団を意識するということは少ないでしょう。では、どんなことで意識化するのかといえば、「一緒」から、さらに「走る」「座る」「踊る」といったパフォーマンスがあることによって、さらに一体感をベースとした集団が組織化される訳です。このときに先生方がよく口にされる言葉として、「お友だちとなかよくね」「お約束を守ろうね」などがあります。これらも、集団を形成するにあたって非常に重要な事柄であるといえます。協調性、社会性といった言葉で表現されます。

日常の園生活の様々な活動を通して、人間として必要不可欠な部分を自然に体験することができます。そんな意味でも体育ローテーションは意義深いものとして、考えることができます。

さて、ここで意識していただきたいことは、『段階的にルール(約束)も設定する』ことが大切です。体育ローテーションは段階的な運動プログラムにおいて、様々な器具にアタックしながら循環するという方法をとっています。しかしながら、子どもにとって居心地の良い集団性を活かしきれずに、個々への対応を優先しようとする傾向が強い場合があります。先にも触れましたように、「みんなと一緒」感覚が、体育ローテーションというパフォーマンスにより、一体感を生みだし、その中で個が自然と伸びるという図式ができる訳ですが、どうしても「跳箱運動をしなければならない」とか「マット運動をしなければならない」という考え(Must)が先に立って「やってみよう」や「やりましょう」という心持(Lets)から遠ざかってしまうことに問題があるようです。いろいろな器具を配置して行うのですが、やはりリズム体操やリトミックのような「みんな一緒に楽しくね」の気持ちとそれにのっとったルール設定が必要です。

 

  • Good!居心地の良い集団性を活かした体育ローテーション最初から過度に順番やルールにばかりこだわらず、楽しく目一杯からだを動かすことを目的とし、徐々にパフォーマンスをあげていく
  • Bad!個に対しての負担が大きすぎる体育ローテーション種目レベルが高すぎたり、並んでいるだけで時間が過ぎていくパターン

 

これらのことについて具体的には未満児の体育ローテーションを確認してみてください。

どうぞすてきな春をお迎えください!