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子どもたちにがんばる力とできたときのよろこびを・・独自の段階的運動プログラム 年間全国15000人の指導実績

未満児の体育ローテーション

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さて、今回から「体育ローテーション」の様々な問題点をピックアップして、その解決のヒントを連載させていただくことになりました。ふだん、ローテーションを行っていても、「これで、いいのかな……」と思いながら進めていることはありませんか。そんな悩みにお答えすべくペンを取った次第です。

今回はとくに2歳児(~3歳児)の活動にスポット当ててみました。

じっとしてられないっ!

まず「2歳」とはどんな時期でしょうか? 色々なことに興味津々、からだを動かすことが大好き!「さあ、みんな。こっちへおいで!」と呼びかけたところで、園庭を歩くアリさんの行列に興味を引かれて……そんな子どもたちに「順番に並んで待ちましょうね」なんていうことは、至難の技。困難極まりなしです。「じゃあ、どうすればいいの?」の疑問にお答えするのが今回のテーマ。じっくり考察していきましょう。

見直してみよう自園のローテーション

まずは、図①をご覧ください。どこにでもある、2歳児のローテーションの配置図です。「あっ、ウチとよく似ている……」と思われた方、要注意です。おそらく跳び箱や鉄棒のことより、子どもたちをどう並ばせるか、そしてどう次へ送るのかで頭がいっぱい。走りまわる子どもたちをつかまえながら奮闘されている先生方の姿が目に浮かびます。なぜ、そうなってしまうのか。その原因は、

㋐一人ずつ順番に送ろうとするから

㋑各種目のクリアスピードが違うからなどが挙げられます。

㋐については、子どもたちの特性(動きたい!)をいかすために、とくに順番を待たずともクリアできるように設定する必要があります。

㋑については、ローテーションが始まって3分、5分と経過するにしたがって、フープジャンプには子どもはいない……かわりに鉄棒で大混雑しているといったことが、必ず起こります。

そこで、図②をご覧ください。運動自体は変わってません。器具とその設定の仕方を変えてみました。これによって、

㋐複数の子どもが、同時にクリアできる

㋑短時間でしっかり体を 動かすことができるということが可能になりました。

もう少し細かく観ると、

㋐低平均台を使用することにより、飛び降り運動だけではなく、平均台に乗る導入運動も兼ねることができる

㋑フープを小分けにすることにより、子どもたちの混雑が解消できるといった具合です。

鉄棒に関しても、移動式折りたたみ鉄棒であれば、二人同時にぶらさがることは可能です。きた子どもから順次、空いているところで先生といっしょに声を出してカウント(5秒もしくは10秒)していきます。並んで待たなければいけないというのではなく、柔軟に対応する必要があります。

これだけの工夫でも、ローテーションに変化が見られるようになるのです。

「並んで待つ」ための段階的導入法

もちろん、これだけで終わりということはありません。定期的に子どもたちの運動能力と設定内容を照らしあわせながら、変化させていく必要があります。

そこで、次の段階として取り組むべきことのひとつに「並んで待つ」をどう意識づけていくのかがあります。

「並んで待つのよ!」

「お約束を守りなさい!」

なんてガミガミいったところで、すぐさま変わるものではありません。子どもたちができることを、コツコツと積み上げていくことが大切です。

したがって、先に述べた体育ローテーションと並行して、体育レッスン(課題活動)などで導入しておきたい待機法を図・にまとめました。この方法をとると子どもたちもわかりやすく、楽しく待ち方が理解できるようになります。

まずはレベル①→ラインAに横に並び、一斉にラインBまで、たとえば両足ジャンプ(うさぎジャンプ)で移動。到着後は、ラインBの上で待ちます。

次にレベル②→レベル①の法則が理解できたら、縦並びに移行。先頭から一人ずつスタートします。

この頃、男の子・女の子の判断ができるようになっている場合がありますので、そうであればよりすすめやすくなります。フープジャンプがクリアできればラインの上に横並びで他の子が終るのを待ちます。一方通行なので比較的、子どもたちにとっては簡単です。

そしてレベル③→さあ、ここでようやく、並んで待って、種目をクリアして、また後ろにもどって並んで待つ、ことを体感していきます。ここまでくれば、きっと体育ローテンションで「並んで待つ」ことを意識づけることができるはずです。

ポイントを再確認しましょう

さて、いかがでしたでしょうか。今回のポイントを再確認しておきましょう。

  • 子どもの活力を無理に押さえ込まない。逆にそれをいかした体育ローテーションの器具・配置を考える
  • 「並んで待つ」にも段階的な導入法がある

体育ローテーションに限らず、やはり段階的に導入することが大切になります。

子どもだけでなく、先生方にも楽しく有意義な朝のひとときを過ごしてもらうことが、私の夢であり、喜びでもあります。これからも様々な問題点にスポットを当てて、みなさんといっしょに考えていきたいと思います。

みんなで、ファイト! レッツエンジョイ・体育ローテーション!